
最初は外に持ち出して実験するつもりだったが、日が暮れて寒くなってしまったのでベランダで済ますことにする。枝を拾ってこなかったので、バスルームにぶら下げてあった竹炭を熾してみることにする。
今、「いこらせて」と書こうと思ったのだが、漢字に変換できないし、辞書にも載っていなかった。方言なのか。「熾(おこ)る」がなまったものか。
新聞紙をねじったものと1リットルの紙パックを刻んだものを窯に入れて着火。竹炭を投入。よく燃えているが、紙が燃えているだけなのでほっとくとおさまってしまう。紙を追加投入。新聞紙1枚と紙パック3分の2くらいを燃やしたところで放っておいたら竹炭は見事に熾っていた。よかった、よかった。何百円かと何時間かの労働は無駄ではなかったようだ。
ちょっと心配なのは、炭は熾してしまえばなくなるまで長時間燃え続けてくれるが、木が勢いよく燃えたら窯のサイズが小さいので、始終、木を追加していないとすぐに燃え尽きてしまうのではないかということだ。(伝道師)

「ザ・ヤスリ 組ヤスリ 19型丸」
「素材発信 缶工場1号」(蓋付き、直径10センチ)
「ザ・焼網 挟める焼網」
いくら「ダイソー」でも調子にのって買い増していると高く付いてしまう。最悪の場合、完成したものが役に立たないこともあるのだから気をつけねば。
窯の上に調理器具などを載せる台の五徳を作る。
新たに買ってきた背の低い缶は、窯の上に載せるために買ってきたのだが、ちょっと小さかった。まあ、いいだろう。また缶切で底を開けてしまって、ボルトを側面の上部に外側から内側に通して留める。マグカップなど直径の小さいものを載せる場合にこれを使用する。前回、缶切りで切った部分で指を2ヶ所切ってしまったので、今回は買ってきたやすりでなめらかにしておく。
蓋の方には、真ん中に穴を開けて、上部の周辺に下から上に通して留める。やかんなど大きめの調理器具を載せる場合にこれを使うつもり。
実は会社の帰りにコーヒーのスチール缶を拾ってきて(缶飲料やペット飲料はほとんど飲まないのでうちにはない)、細工して十字に組んだ五徳を作ってみたのだが、缶コーヒーの鉄板はちょっと薄すぎて頼りなかった。



もうひとつ。前回のままでは、熱いまま持ち運ぶときに苦労しそうだったので、窯の側面の上の方に外へ向けて2本ボルトを留めた。長い棒二本で挟んだり、針金でぶらさげるようにすれば多少は持ち運べるだろう。
完成。さて、ちゃんと機能してくれるだろうか。
つづく。(伝道師)
さっそく500円玉で30万円貯まるスチール缶貯金箱を缶切で開ける。なんと30万円どころか1円も入っていない。
排水口の金属ネットをはめ込んでみたらぴったりだった。見た目で入るかもしれないと思っただけで買ったので、うまくいってうれしい。
缶の底の中央に大きめの空気の吸入穴を開け、ボルトの足を立てるための小さな穴をそのまわりに五つ開ける。吸入穴は切り口でけがをしないように内側へ折り込む。小さな穴にボルトを入れて、ワッシャとナットで固定。
この後、金属ネットの縁に穴を開けて、五徳代わりのボルトを立てるつもりだったのだが、縁の金属が厚く、しかも二重になっていて手持ちの工具(といってもアーミーナイフだが)では穴が開かないので、これは断念。別の方法で五徳を作ることにする。
とりあえず、本体は完成。構想6時間、買い物2時間、製作1時間(途中)の労作だ。
つづく。(伝道師)
排水口の金属ネットをはめ込んでみたらぴったりだった。見た目で入るかもしれないと思っただけで買ったので、うまくいってうれしい。
缶の底の中央に大きめの空気の吸入穴を開け、ボルトの足を立てるための小さな穴をそのまわりに五つ開ける。吸入穴は切り口でけがをしないように内側へ折り込む。小さな穴にボルトを入れて、ワッシャとナットで固定。


この後、金属ネットの縁に穴を開けて、五徳代わりのボルトを立てるつもりだったのだが、縁の金属が厚く、しかも二重になっていて手持ちの工具(といってもアーミーナイフだが)では穴が開かないので、これは断念。別の方法で五徳を作ることにする。


とりあえず、本体は完成。構想6時間、買い物2時間、製作1時間(途中)の労作だ。
つづく。(伝道師)


といっても、最近はシンプルな生活を心がけているので、工具などが一切ない。よって凝ったものはできない。
とりあえず考えているのは「野宿野郎グッズ:たき火コンロ(その4)」で書いた「大きな缶の底に穴をいっぱい開けて、なんかの台に載せたらええんとちゃうん」の方向だ。
まずは熱効率などを考えぬき、詳細極まる設計図を引く(図)。
材料を入手するために、プロの集まる店「ダイソー」へ。思い描いていたブツがないので、「いまそこにあるブツ」で間に合わせるためにすばやく頭の中で設計変更。
4点のブツを買った。
「モノトーン貯金缶30万」(500円玉で30万円貯まるスチール缶、直径11.5センチ)
「ザ・流し ステンレス排水ネット(ハンドル付き)」(直径13.5センチ)
「ザ・ネジ ボルト(30mm)・ナット・ワッシャーセットC」
「ザ・ハサミ オールステン万能ハサミ」
次回につづく。(伝道師)


電動ファンは付いていませんが、窯は二重構造で、三つに分割して収納できます。
お値段は日本の正規代理店になっているらしいUSIDE.NETで12800円。でもカナダのメーカーから直接買えば送料込みで82米ドルなのは秘密でもなんでもない。
今まで紹介したコンロの中では、このトレックストーヴが一番気に入っていて、もし買うとしたらこれがいいなと思っているのだが、いや待て。これまでいろいろな商品を高いだの、安っぽいだの、作れるんじゃないかなどと文句をたれてきたので、とりあえず買う前に手作りしたらどんなふうになるか試してみようと思う。(伝道師)

ホリデーロード社のコンパクトストーブVHSは組み立て式のコンロだ。なぜか日本のメーカーは分解・組み立て式が好きなようだ。理由はもちろんちょっとでも小さく収納したい人が多いためだろう。もうひとつ、外国ではこんな組み立て式を作っても面倒がられて人気がないのかもしれない。
火を焚いたり手荒にあつかうコンロなので、ゆがんできたりすると組み立てられなくなったり、小さく収納できなくなったりするんじゃないかとちょっと心配だ。
製品名に付いているVHSとは、分解して収納するケースがVHSのケースだからである。写真を見る限り、かなり精巧に作られているようで、作りもしっかりしていて、なんだか高級感もある。同じ国産のペラペラしたかんじのネイチャーストーブとはだいぶ違うが、まあ、値段もその分お高い。9450円也。(伝道師)

アメリカのZZ Manufacturing社のシェラストーヴはどうでしょう。モーター駆動の吸気ファン付きで酸素をどんどん送り込み、窯が三重構造になっていてあたためられた空気が窯に流れ込む仕組みで、がんがん燃えるようです。
モーターとファン部分の作りの安っぽさは否めませんが、これくらいになると手作りするのはたいへんですね(手作りしている人もいますが)。
薪を燃料にしているコンロに電気エネルギーを持ち込むというコンセプト自体に相容れないものを感じますが、どうなんでしょう。
お値段は8000円前後。チタン製(30000円強!)もあります。(伝道師)

Künzi Creative Conceptsという会社の製品、マジック・フレイムはコンパクトな焚き火コンロで折り畳み式。ネイチャーストーブは組み立て式だったので、折り畳み式のこちらの方がセットは楽。部品をなくしたりもしなくて済む。折り畳むとなんとハガキ大の大きさになる。金属の厚みが1ミリほどあって安っぽくない。
で、気になるお値段だが、安っぽくないものは安くない。日本のUSIDE.NETという通販サイトでは8900円。スイスのメーカーから直でも買えるが、送料込みで110スイスフラン(約10000円)なので割高だ。
前回のネイチャーストーブといい、今回のマジック・フレームといい、ただの風よけの金属の筒なのに高いんじゃないのと思った方もいるだろう。大きな缶の底に穴をいっぱい開けて、なんかの台に載せたらええんとちゃうんと思った方もいるのではないだろうか
実はぼくもです。缶は超合金でもないし、折畳みもいっさいできないけど、手間さえかければ0円でできるぞ。ウェブにはいろいろと能書きは載っているのだが、今一つ納得できないのだった。(伝道師)

国産なので、他の輸入品に比べて手に入りやすいし、安い。組み立て式なので、ばらすととてもコンパクト。火の着きもいい(らしい)。大きさは2種類あって、13×13×高さ16センチのものと20×21×高さ25センチのLサイズ。
四角い煙突状の底が網になっていて、その下にある十字の板が、下を通る風を網の中に導くので空気がうまく供給され、燃料がよく燃えるという仕組みらしい。
小さいサイズのものは折り畳むと非常にコンパクトなのでよさそうだが、小さすぎて入れた小枝などの燃料がすぐに燃えつきてしまうらしく、料理用には不向き、コーヒーのお湯を沸かすくらいはできそう。

小さいのは4000円弱、大きいのは6000円弱。アウトドア用のガスバーナーが同じくらいの値段でも手に入るのに、金属の板を四角く組み合わせたものにこの値段は高くないかと思ってしまったらもうダメです。バーベキュー用のグリルなどはそれなりのマーケットがあるようですが、焚き火コンロのマーケットはアウトドアグッズ界の中でもとても小さいに違いありません。(伝道師)
前回は思いっきり話を脱線させましたが、本筋に戻します。
たき火コンロとは、木の枝などを燃やして料理をしたり、暖を取ったりするコンロ(ストーヴ)のことです。英語ではウッドバーニング・クックストーヴなどというようです。
ガソリンやガスのストーヴのように燃料を買う必要も持ち歩く必要もなく(そのかわりさがして拾う必要がありますが)、比較的、軽量、コンパクトなので、火は使いたいが、荷物はできるだけ小さく、軽くしたいという人に向いています。少ない燃料を簡単に着火させ、効率よく燃やして、熱を取る工夫がしてあります。
「野宿野郎」的にはどうなんでしょう。本格的アウトドア活動の場合はもちろん役に立ちそうですが、野宿旅の場合はビミョーです。野宿旅ではよっぽど人里離れたところへ行かない限り、途中にスーパーや食堂があるので自分で料理をすることは必須とはいえません。食事を作るためにたき火コンロを持つなら、ほかに鍋はいるし、食材や調味料も持たなくてはいけないので、荷物が増えてしまい、特に歩き旅の場合、これは致命的です。
そんな欠点があるにしても、自炊野宿旅は費用的にかなりのメリットがあることは確かです。普段の生活でも、自炊している人と毎食外食する人とは(毎食コンビニ弁当の人とでも)エンゲル係数がかなり違うことは間違いないので、この計算は自炊野宿旅にも当てはまるはずです。もともと野宿旅をする人はコスト管理にシビアなはず(シビアにならざるを得ないはず)なので、自炊ができて燃料費のかからないたき火コンロは、持つべきものの選択肢の中に入れる価値のあるアイテムのはずです。
またたき火コンロにはかなりコンパクトになるものもあるので、食事は作らなくても屋外で火を焚いてみたいというだけの目的にも使えます。地面の上で普通にたき火をするのとでは、たき火コンロは着火や火の持ちが全く違うとのことです。
屋外で火を焚くという行為には、人を陶酔させるなにかがあるようです。(伝道師)
たき火コンロとは、木の枝などを燃やして料理をしたり、暖を取ったりするコンロ(ストーヴ)のことです。英語ではウッドバーニング・クックストーヴなどというようです。
ガソリンやガスのストーヴのように燃料を買う必要も持ち歩く必要もなく(そのかわりさがして拾う必要がありますが)、比較的、軽量、コンパクトなので、火は使いたいが、荷物はできるだけ小さく、軽くしたいという人に向いています。少ない燃料を簡単に着火させ、効率よく燃やして、熱を取る工夫がしてあります。
「野宿野郎」的にはどうなんでしょう。本格的アウトドア活動の場合はもちろん役に立ちそうですが、野宿旅の場合はビミョーです。野宿旅ではよっぽど人里離れたところへ行かない限り、途中にスーパーや食堂があるので自分で料理をすることは必須とはいえません。食事を作るためにたき火コンロを持つなら、ほかに鍋はいるし、食材や調味料も持たなくてはいけないので、荷物が増えてしまい、特に歩き旅の場合、これは致命的です。
そんな欠点があるにしても、自炊野宿旅は費用的にかなりのメリットがあることは確かです。普段の生活でも、自炊している人と毎食外食する人とは(毎食コンビニ弁当の人とでも)エンゲル係数がかなり違うことは間違いないので、この計算は自炊野宿旅にも当てはまるはずです。もともと野宿旅をする人はコスト管理にシビアなはず(シビアにならざるを得ないはず)なので、自炊ができて燃料費のかからないたき火コンロは、持つべきものの選択肢の中に入れる価値のあるアイテムのはずです。
またたき火コンロにはかなりコンパクトになるものもあるので、食事は作らなくても屋外で火を焚いてみたいというだけの目的にも使えます。地面の上で普通にたき火をするのとでは、たき火コンロは着火や火の持ちが全く違うとのことです。
屋外で火を焚くという行為には、人を陶酔させるなにかがあるようです。(伝道師)