編集長のサーマレストのマットがパンクしているというので、こちらのいっぱいある在庫からひとつ譲り、かわりにパンクしたのが回ってきたので修理することに。
なんとすでに三ヶ所のパンク修理の跡がある。
さっそく水風呂に沈めて踏んでみると、音を立てて泡が出てきたのでパンク場所はすぐに分かった(分かったと思っていたのだが、実はこのパンク穴は最初のだった!)。
しかし乾いているときは目立たなかったが、濡らすと表面がカビだらけではないか!
石鹸で洗うと汚れは取れたが、カビは全然落ちない。
素材にはよくなさそうだなと思いつつ、カビキラーを吹き付けてみた。素材にカビががっちり入り込んでいるのかほとんど取れなかったのであきらめる。
マットは使用後うちに帰ったらよく乾かしてから収納しましょう。
乾かしたあと、修理キットがあったはずとさがす。
はじめて買ったイスカの膨らませるマットには修理キットがついていたのだ。
いざ使おうと思ったらこれまで何度が修理に使っておいてあった接着剤が中までカチカチになってダメになっていた。
どうしよう。専用の修理キットはけっこう高いので使いたくない。

高いやつ
■試行錯誤 その1 /100円ショップで買ったグルーガンとホットボンドで修理してみた。
ネットを眺めていたら、サーマレスト純正の応急修理キットはホットボンドが入っていたということを知った。だったらうちには100円ショップで買ったホットボンドとグルーガンがあるので試してみよう。
色は全然違うけどイスカの修理キットの布(マットの生地に似たただの化繊の布)をちょうどいい大きさに切って、ホットボンドを塗って貼り付けて、たいらなものでぎゅっと押さえる。
押さえてもホットボンドがすぐ冷えて固まってしまうのであまりうまく付かなかった。
分厚くなってホットボンドの縁が引っかかりやすくなっていたので、これだとすぐ剥がれそうだ。
アイロンを持ってきて低温にして、さらにぎゅっと押さえて、端っこを表面に馴染むようになめらかにならしてみた(クッキングシートを挟むとアイロンにもクッキングシートにもボンドがくっつかない)。
あ、低温でもアイロンをマットにかけると、中のクッションと外の生地の接着が剥がれて水ぶくれみたいになる危険性があるのでお気をつけください。そうなったらもうそのマットはおしまいです。
パンクはふさがったようだ。
ホットボンドは固まってもそこそこの柔軟性はあるので巻いて収納してみてもまあ大丈夫そうだ。でも耐久性は不明。純正のホットボンド式の修理キットも緊急用のようなのでそんなに持たないかもしれない。

こんなかんじ
■試行錯誤 その2 /やっぱり接着剤を買ってこよう。
その後もネットを眺めていたら接着剤情報が出てきた。
ウルトラ多用途SU プレミアム ソフトというボンドがなかなかいいらしいというのだ。
この接着剤は製品名に「ソフト」と付いているぐらいなので、接着後もカチカチに固まるのではなく、柔軟さが残るそうなのでいいかもしれない。
いったんホットボンドで修理したのを全部剥がしてやりなおすことにした。

買ってきた。500円くらい。ちょっと高い。
さっきのホットボンドの代わりにこの接着剤で修理キットの布を貼り付ける。
ぎゅっと押さえた後、さらに今度は100円ショップで買ってきたナイロン補修シートをさらに大きめに切って、その上から貼り付けてみた。
ナイロン補修シートはレインコートなどの破れを修理するシール式のナイロン生地で、ペラペラで通気性もありそうなのでこのシートだけで修理するのは厳しそう。


こんなかんじ
写真でもわかる通り、もともと3ヶ所の修理跡があったマットだけど、なんだかんだでさらに3ヶ所もパンクの穴が見つかり、計6ヶ所、もとの修理跡も剥がして全部やりなおした。
色が全然違うのでパッチが目立ってブサイクだが、100円ショップには白と黒しかなかったのでしようがない。
これで空気は抜けなくなったようだ。
今度の野宿に持っていって実地で試してみよう。
なんとすでに三ヶ所のパンク修理の跡がある。
さっそく水風呂に沈めて踏んでみると、音を立てて泡が出てきたのでパンク場所はすぐに分かった(分かったと思っていたのだが、実はこのパンク穴は最初のだった!)。
しかし乾いているときは目立たなかったが、濡らすと表面がカビだらけではないか!
石鹸で洗うと汚れは取れたが、カビは全然落ちない。
素材にはよくなさそうだなと思いつつ、カビキラーを吹き付けてみた。素材にカビががっちり入り込んでいるのかほとんど取れなかったのであきらめる。
マットは使用後うちに帰ったらよく乾かしてから収納しましょう。
乾かしたあと、修理キットがあったはずとさがす。
はじめて買ったイスカの膨らませるマットには修理キットがついていたのだ。
いざ使おうと思ったらこれまで何度が修理に使っておいてあった接着剤が中までカチカチになってダメになっていた。
どうしよう。専用の修理キットはけっこう高いので使いたくない。

高いやつ
■試行錯誤 その1 /100円ショップで買ったグルーガンとホットボンドで修理してみた。
ネットを眺めていたら、サーマレスト純正の応急修理キットはホットボンドが入っていたということを知った。だったらうちには100円ショップで買ったホットボンドとグルーガンがあるので試してみよう。
色は全然違うけどイスカの修理キットの布(マットの生地に似たただの化繊の布)をちょうどいい大きさに切って、ホットボンドを塗って貼り付けて、たいらなものでぎゅっと押さえる。
押さえてもホットボンドがすぐ冷えて固まってしまうのであまりうまく付かなかった。
分厚くなってホットボンドの縁が引っかかりやすくなっていたので、これだとすぐ剥がれそうだ。
アイロンを持ってきて低温にして、さらにぎゅっと押さえて、端っこを表面に馴染むようになめらかにならしてみた(クッキングシートを挟むとアイロンにもクッキングシートにもボンドがくっつかない)。
あ、低温でもアイロンをマットにかけると、中のクッションと外の生地の接着が剥がれて水ぶくれみたいになる危険性があるのでお気をつけください。そうなったらもうそのマットはおしまいです。
パンクはふさがったようだ。
ホットボンドは固まってもそこそこの柔軟性はあるので巻いて収納してみてもまあ大丈夫そうだ。でも耐久性は不明。純正のホットボンド式の修理キットも緊急用のようなのでそんなに持たないかもしれない。

こんなかんじ
■試行錯誤 その2 /やっぱり接着剤を買ってこよう。
その後もネットを眺めていたら接着剤情報が出てきた。
ウルトラ多用途SU プレミアム ソフトというボンドがなかなかいいらしいというのだ。
この接着剤は製品名に「ソフト」と付いているぐらいなので、接着後もカチカチに固まるのではなく、柔軟さが残るそうなのでいいかもしれない。
いったんホットボンドで修理したのを全部剥がしてやりなおすことにした。

買ってきた。500円くらい。ちょっと高い。
さっきのホットボンドの代わりにこの接着剤で修理キットの布を貼り付ける。
ぎゅっと押さえた後、さらに今度は100円ショップで買ってきたナイロン補修シートをさらに大きめに切って、その上から貼り付けてみた。
ナイロン補修シートはレインコートなどの破れを修理するシール式のナイロン生地で、ペラペラで通気性もありそうなのでこのシートだけで修理するのは厳しそう。


こんなかんじ
写真でもわかる通り、もともと3ヶ所の修理跡があったマットだけど、なんだかんだでさらに3ヶ所もパンクの穴が見つかり、計6ヶ所、もとの修理跡も剥がして全部やりなおした。
色が全然違うのでパッチが目立ってブサイクだが、100円ショップには白と黒しかなかったのでしようがない。
これで空気は抜けなくなったようだ。
今度の野宿に持っていって実地で試してみよう。
テントのポールが折れている。
応急修理をしたままずっと使っている。
最初にポールが折れたときには途方に暮れてしまった。自転車旅行中の北海道の田舎だったし、補修部品が付いているようなテントではなかったし。そもそも折れるなんて思っていなかった(本誌5号に少し顛末を書きました)。
その晩の一泊は折れてひしゃげたテントでなんとかやり過ごし、次の日の半日でなんとかしなくてはならなかった。
その日、自転車で走ってるうちになんとか大型金物店に行き当たった。そこにあるものでテントのポールを修理できるものをさがさねばならない。
そして、ナット(ボルトにぐるぐる回していれるやつね)に、普通は高さ1センチくらいなのだが、背の高い何センチもあるナットがあるのを発見。直径10ミリのボルト用のナットがテントのポールにぴったりはまることを確認し、これを折れたところにはめると応急修理できることが分かった。
あ、ちなみに折れたのはアルミポールで、ポールとポールをつなぐ凸の細い差し込むところが根元から折れていたのです。

折れてないポール

差し込む細いところが折れたポール

ナットで応急修理したポール
その後、このテントのポールは別のところが次々と折れ続け、そのたびに応急修理をして使い続けた。現在、3本しかないポールの各2ヶ所ずつ、計6ヶ所が折れて、応急修理されている。最後には「あ、またね。はいはい」と慣れてしまった。
6ヶ所折れた後は落ち着いて、さらに折れることはなくなり、応急修理のままずっと使っていたが、そろそろもうちょっとまともな修理をしようと思い立った。
メーカーに修理を頼むと3本でで5000円くらいかかるようだ。
実際のところ、折れた3本のポールはすべて頭頂部分、真ん中の2ヶ所のつなぎ目の部分が折れていて、このパーツを新品に変えたとしてもまた同じように折れる可能性はものすごく高いような気がする。
また自分で探してみよう。
ポールにぶっといナットが二つも付いているのはさすがにかっこわるいし、重くなるのでちょうどいい金属パイプがあればいいのだと、テントのポールを持って金物屋にいったのだが、なかなかちょうどいいものはなかった。
金属のパイプは売っているのだが、アルミパイプの10ミリだとはいらない、13ミリだとゆるゆる。その間がない。3軒ほど大型金物店をはしごして、ついにみつけました。
真鍮のパイプ。10ミリだけどパイプが薄いのでポールにぴったりはまる。長さ1メートル。10ミリのアルミの薄くてはまるのもあったけど、強度が不安だったので真鍮の方にした。
そのお店は有料でカットもしてくれるが、工具を貸してくれて自分で切るなら無料だった。なんと良心的。1メートルのを75ミリくらいに金ノコでせっせと切って(電動鋸はただでは貸してくれない)、ヤスリでバリを取ったら13本のポール補修パーツができた。
川原で試し張りしてみたらうまくいきました。強風の際にどうなるのかはまだ分からないけど…。
[製作費]真鍮パイプ 直径10ミリ×1メートル 1本 780円(補修パイプ13本製作)
[製作時間]2時間くらい(金物屋彷徨時間は除く)
[反省点]もっとひどい折れ方をする場合もあるので、5センチとか10センチとかもっと長さを変えてパイプを切ればよかった。

切った真鍮のパイプ。ライフルの弾の薬莢みたい

真鍮パイプをはめたポール。あつらえたようにぴったり
応急修理をしたままずっと使っている。
最初にポールが折れたときには途方に暮れてしまった。自転車旅行中の北海道の田舎だったし、補修部品が付いているようなテントではなかったし。そもそも折れるなんて思っていなかった(本誌5号に少し顛末を書きました)。
その晩の一泊は折れてひしゃげたテントでなんとかやり過ごし、次の日の半日でなんとかしなくてはならなかった。
その日、自転車で走ってるうちになんとか大型金物店に行き当たった。そこにあるものでテントのポールを修理できるものをさがさねばならない。
そして、ナット(ボルトにぐるぐる回していれるやつね)に、普通は高さ1センチくらいなのだが、背の高い何センチもあるナットがあるのを発見。直径10ミリのボルト用のナットがテントのポールにぴったりはまることを確認し、これを折れたところにはめると応急修理できることが分かった。
あ、ちなみに折れたのはアルミポールで、ポールとポールをつなぐ凸の細い差し込むところが根元から折れていたのです。

折れてないポール

差し込む細いところが折れたポール

ナットで応急修理したポール
その後、このテントのポールは別のところが次々と折れ続け、そのたびに応急修理をして使い続けた。現在、3本しかないポールの各2ヶ所ずつ、計6ヶ所が折れて、応急修理されている。最後には「あ、またね。はいはい」と慣れてしまった。
6ヶ所折れた後は落ち着いて、さらに折れることはなくなり、応急修理のままずっと使っていたが、そろそろもうちょっとまともな修理をしようと思い立った。
メーカーに修理を頼むと3本でで5000円くらいかかるようだ。
実際のところ、折れた3本のポールはすべて頭頂部分、真ん中の2ヶ所のつなぎ目の部分が折れていて、このパーツを新品に変えたとしてもまた同じように折れる可能性はものすごく高いような気がする。
また自分で探してみよう。
ポールにぶっといナットが二つも付いているのはさすがにかっこわるいし、重くなるのでちょうどいい金属パイプがあればいいのだと、テントのポールを持って金物屋にいったのだが、なかなかちょうどいいものはなかった。
金属のパイプは売っているのだが、アルミパイプの10ミリだとはいらない、13ミリだとゆるゆる。その間がない。3軒ほど大型金物店をはしごして、ついにみつけました。
真鍮のパイプ。10ミリだけどパイプが薄いのでポールにぴったりはまる。長さ1メートル。10ミリのアルミの薄くてはまるのもあったけど、強度が不安だったので真鍮の方にした。
そのお店は有料でカットもしてくれるが、工具を貸してくれて自分で切るなら無料だった。なんと良心的。1メートルのを75ミリくらいに金ノコでせっせと切って(電動鋸はただでは貸してくれない)、ヤスリでバリを取ったら13本のポール補修パーツができた。
川原で試し張りしてみたらうまくいきました。強風の際にどうなるのかはまだ分からないけど…。
[製作費]真鍮パイプ 直径10ミリ×1メートル 1本 780円(補修パイプ13本製作)
[製作時間]2時間くらい(金物屋彷徨時間は除く)
[反省点]もっとひどい折れ方をする場合もあるので、5センチとか10センチとかもっと長さを変えてパイプを切ればよかった。

切った真鍮のパイプ。ライフルの弾の薬莢みたい

真鍮パイプをはめたポール。あつらえたようにぴったり