三月の伊良部島はかなり暖かくなり気持ちよくテント泊を楽しんでいました。
あの日がやって来るまでは…。
宮古島に着いたときから、悲劇の兆候はありました。テントを張っているときにアウター(外張り・フライシート)に指が引っかかってビリビリと裂けてしまったのです。
このテントではもう300泊以上しているので、フライシートが紫外線にさらされすぎてかなりもろくなっているようでした。
裂けたところは裁縫とビニールテープで応急処置をして、後は残り数週間なんとかもってくれるように祈るばかりでした。
そしてやってきた伊良部島。テントを張ったビーチには炊事場もトイレも水シャワーもあるし、暑い日はシュノーケリングポイントで熱帯魚といっしょに泳いだりして楽しく過ごしていたのですが、ある日、ラジオの天気予報を聴いて悪い予感がしました。
「明日は大荒れになるでしょう…」
とりあえず、テントのフライシートをビニールテープでより補修して運を天にまかせるしかありません。
翌朝、雨が降り出す音で目覚めました。
そして、強風が吹き出しました。
「まずいなあ…」
そして、かなり強烈な突風が吹いてきて轟音が鳴り響きました。
思わず飛び起きて、何が起こったのかとテントのインナーの入口のジッパーを開けると、その目の前にあるはずのテントのフライシートが見るも無残にずたぼろに裂けまくっていました。
雨も降っているのでもう避難するしかありません。
幸い、すぐ近くに海の家っぽいカラオケ屋があり、半地下の駐車場に泣きながら退避し、その日はその駐車場に野宿しました。
そして、宮古島にもどり、最後の数日はゲストハウスで過ごしました。安くてとても快適なゲストハウスでよかったです。テントのフライシートはもう修理不能なので捨てました。
ポールは折れまくるし大変だったけど、安物の割にはそこそこ便利で、北海道から沖縄まで雨風をしのいでくれ安眠させてくれたテントよ、さようなら。

伊良部島佐和田の浜にて。ありし日のテント

フライシートを中から見たところ。裂けまくるフライシートをビニールテープで貼りまくる

そして嵐で一気にこんな有り様に

こんな有り様に、その2。後ろに見えている黄色い建物の駐車場に避難した
あの日がやって来るまでは…。
宮古島に着いたときから、悲劇の兆候はありました。テントを張っているときにアウター(外張り・フライシート)に指が引っかかってビリビリと裂けてしまったのです。
このテントではもう300泊以上しているので、フライシートが紫外線にさらされすぎてかなりもろくなっているようでした。
裂けたところは裁縫とビニールテープで応急処置をして、後は残り数週間なんとかもってくれるように祈るばかりでした。
そしてやってきた伊良部島。テントを張ったビーチには炊事場もトイレも水シャワーもあるし、暑い日はシュノーケリングポイントで熱帯魚といっしょに泳いだりして楽しく過ごしていたのですが、ある日、ラジオの天気予報を聴いて悪い予感がしました。
「明日は大荒れになるでしょう…」
とりあえず、テントのフライシートをビニールテープでより補修して運を天にまかせるしかありません。
翌朝、雨が降り出す音で目覚めました。
そして、強風が吹き出しました。
「まずいなあ…」
そして、かなり強烈な突風が吹いてきて轟音が鳴り響きました。
思わず飛び起きて、何が起こったのかとテントのインナーの入口のジッパーを開けると、その目の前にあるはずのテントのフライシートが見るも無残にずたぼろに裂けまくっていました。
雨も降っているのでもう避難するしかありません。
幸い、すぐ近くに海の家っぽいカラオケ屋があり、半地下の駐車場に泣きながら退避し、その日はその駐車場に野宿しました。
そして、宮古島にもどり、最後の数日はゲストハウスで過ごしました。安くてとても快適なゲストハウスでよかったです。テントのフライシートはもう修理不能なので捨てました。
ポールは折れまくるし大変だったけど、安物の割にはそこそこ便利で、北海道から沖縄まで雨風をしのいでくれ安眠させてくれたテントよ、さようなら。

伊良部島佐和田の浜にて。ありし日のテント

フライシートを中から見たところ。裂けまくるフライシートをビニールテープで貼りまくる

そして嵐で一気にこんな有り様に

こんな有り様に、その2。後ろに見えている黄色い建物の駐車場に避難した
テントのポールが折れている。
応急修理をしたままずっと使っている。
最初にポールが折れたときには途方に暮れてしまった。自転車旅行中の北海道の田舎だったし、補修部品が付いているようなテントではなかったし。そもそも折れるなんて思っていなかった(本誌5号に少し顛末を書きました)。
その晩の一泊は折れてひしゃげたテントでなんとかやり過ごし、次の日の半日でなんとかしなくてはならなかった。
その日、自転車で走ってるうちになんとか大型金物店に行き当たった。そこにあるものでテントのポールを修理できるものをさがさねばならない。
そして、ナット(ボルトにぐるぐる回していれるやつね)に、普通は高さ1センチくらいなのだが、背の高い何センチもあるナットがあるのを発見。直径10ミリのボルト用のナットがテントのポールにぴったりはまることを確認し、これを折れたところにはめると応急修理できることが分かった。
あ、ちなみに折れたのはアルミポールで、ポールとポールをつなぐ凸の細い差し込むところが根元から折れていたのです。

折れてないポール

差し込む細いところが折れたポール

ナットで応急修理したポール
その後、このテントのポールは別のところが次々と折れ続け、そのたびに応急修理をして使い続けた。現在、3本しかないポールの各2ヶ所ずつ、計6ヶ所が折れて、応急修理されている。最後には「あ、またね。はいはい」と慣れてしまった。
6ヶ所折れた後は落ち着いて、さらに折れることはなくなり、応急修理のままずっと使っていたが、そろそろもうちょっとまともな修理をしようと思い立った。
メーカーに修理を頼むと3本でで5000円くらいかかるようだ。
実際のところ、折れた3本のポールはすべて頭頂部分、真ん中の2ヶ所のつなぎ目の部分が折れていて、このパーツを新品に変えたとしてもまた同じように折れる可能性はものすごく高いような気がする。
また自分で探してみよう。
ポールにぶっといナットが二つも付いているのはさすがにかっこわるいし、重くなるのでちょうどいい金属パイプがあればいいのだと、テントのポールを持って金物屋にいったのだが、なかなかちょうどいいものはなかった。
金属のパイプは売っているのだが、アルミパイプの10ミリだとはいらない、13ミリだとゆるゆる。その間がない。3軒ほど大型金物店をはしごして、ついにみつけました。
真鍮のパイプ。10ミリだけどパイプが薄いのでポールにぴったりはまる。長さ1メートル。10ミリのアルミの薄くてはまるのもあったけど、強度が不安だったので真鍮の方にした。
そのお店は有料でカットもしてくれるが、工具を貸してくれて自分で切るなら無料だった。なんと良心的。1メートルのを75ミリくらいに金ノコでせっせと切って(電動鋸はただでは貸してくれない)、ヤスリでバリを取ったら13本のポール補修パーツができた。
川原で試し張りしてみたらうまくいきました。強風の際にどうなるのかはまだ分からないけど…。
[製作費]真鍮パイプ 直径10ミリ×1メートル 1本 780円(補修パイプ13本製作)
[製作時間]2時間くらい(金物屋彷徨時間は除く)
[反省点]もっとひどい折れ方をする場合もあるので、5センチとか10センチとかもっと長さを変えてパイプを切ればよかった。

切った真鍮のパイプ。ライフルの弾の薬莢みたい

真鍮パイプをはめたポール。あつらえたようにぴったり
応急修理をしたままずっと使っている。
最初にポールが折れたときには途方に暮れてしまった。自転車旅行中の北海道の田舎だったし、補修部品が付いているようなテントではなかったし。そもそも折れるなんて思っていなかった(本誌5号に少し顛末を書きました)。
その晩の一泊は折れてひしゃげたテントでなんとかやり過ごし、次の日の半日でなんとかしなくてはならなかった。
その日、自転車で走ってるうちになんとか大型金物店に行き当たった。そこにあるものでテントのポールを修理できるものをさがさねばならない。
そして、ナット(ボルトにぐるぐる回していれるやつね)に、普通は高さ1センチくらいなのだが、背の高い何センチもあるナットがあるのを発見。直径10ミリのボルト用のナットがテントのポールにぴったりはまることを確認し、これを折れたところにはめると応急修理できることが分かった。
あ、ちなみに折れたのはアルミポールで、ポールとポールをつなぐ凸の細い差し込むところが根元から折れていたのです。

折れてないポール

差し込む細いところが折れたポール

ナットで応急修理したポール
その後、このテントのポールは別のところが次々と折れ続け、そのたびに応急修理をして使い続けた。現在、3本しかないポールの各2ヶ所ずつ、計6ヶ所が折れて、応急修理されている。最後には「あ、またね。はいはい」と慣れてしまった。
6ヶ所折れた後は落ち着いて、さらに折れることはなくなり、応急修理のままずっと使っていたが、そろそろもうちょっとまともな修理をしようと思い立った。
メーカーに修理を頼むと3本でで5000円くらいかかるようだ。
実際のところ、折れた3本のポールはすべて頭頂部分、真ん中の2ヶ所のつなぎ目の部分が折れていて、このパーツを新品に変えたとしてもまた同じように折れる可能性はものすごく高いような気がする。
また自分で探してみよう。
ポールにぶっといナットが二つも付いているのはさすがにかっこわるいし、重くなるのでちょうどいい金属パイプがあればいいのだと、テントのポールを持って金物屋にいったのだが、なかなかちょうどいいものはなかった。
金属のパイプは売っているのだが、アルミパイプの10ミリだとはいらない、13ミリだとゆるゆる。その間がない。3軒ほど大型金物店をはしごして、ついにみつけました。
真鍮のパイプ。10ミリだけどパイプが薄いのでポールにぴったりはまる。長さ1メートル。10ミリのアルミの薄くてはまるのもあったけど、強度が不安だったので真鍮の方にした。
そのお店は有料でカットもしてくれるが、工具を貸してくれて自分で切るなら無料だった。なんと良心的。1メートルのを75ミリくらいに金ノコでせっせと切って(電動鋸はただでは貸してくれない)、ヤスリでバリを取ったら13本のポール補修パーツができた。
川原で試し張りしてみたらうまくいきました。強風の際にどうなるのかはまだ分からないけど…。
[製作費]真鍮パイプ 直径10ミリ×1メートル 1本 780円(補修パイプ13本製作)
[製作時間]2時間くらい(金物屋彷徨時間は除く)
[反省点]もっとひどい折れ方をする場合もあるので、5センチとか10センチとかもっと長さを変えてパイプを切ればよかった。

切った真鍮のパイプ。ライフルの弾の薬莢みたい

真鍮パイプをはめたポール。あつらえたようにぴったり